①図案

　紅型の全工程を左右する図案の制作は、一番難易度の高い工程といえる。

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②型彫り

　通常型彫りは２枚の型紙を重ねて掘る。

　紅型の特徴を活かすために突き彫りされる。

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③型置き

　作品の出来を最終的に左右する行程。

　ここでの柄のズレ、柄つぶしは取り返しがつかない。

④豆引き

　型を置き終わった生地に、大豆の汁から出来た豆汁と言う液を引く。これにより、生地にタンパク質が付着、より顔料の定着を促す。

 

⑤色挿し

　鉱物性の顔料を微粒子化させた物を使用する。

　基本となるいくつかの微粒子化させた顔料を組み合わせ、様々な色を出す。その色を豆汁で溶き濃度等を調整する。

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⑥隈取

　色挿しが 終わった柄に、立体感をつける為にぼかしを入れて行く作業。習字の筆で色挿しの際の色より若干濃いめの色をつけ、それを手作りの筆で擦りながらぼかして行く。

 

⑦蒸し

　生地を蒸す工程は、隈取りが終わった後と、地染めが終わった後に行う。
　隈取り後に蒸すのは、挿された顔料をより生地の奥まで浸透させる為に行う。
　地染め後の蒸し工程も同様に、地色を定着させる為の作業。

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⑧水元

　糊のついた生地を、水に浸してその糊をふやかし、生地と生地がこすれないように、ゆっくりと時間かけて慎重に糊を落としていく。

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⑨糊ふせ

　最初に型で置いた糊をキレイに落とし、真っ白な地を染める前に、柄部分や、この後の工程である地染めで染めたくない所を、糊でしっかりと伏せて行く。

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⑩地染め

　糊ふせの糊が、完全に乾いた後に刷毛（ハケ）で全体に色をひいていきます。

　この際は大きな刷毛を使用する。（引染め）　

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⑪蒸し

　地染め完了後、今度は地染めの染料を定着させるため、さらに蒸し器にかける。ここでも、４０分から１時間くらい蒸して、乾燥させる。

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⑫水元

　蒸し終了後、再度仕上げの水元を行い、柄部分を伏せている糊を落とす。